LMSを利用すれば、ユーザーの学習進捗状況をリアルタイムで確認することができます。誰がどのeラーニングに取り組んでおり、どこまで学習が進んでいるかをチェックできるため、受講が滞っているユーザーに対して学習を促すメールを送ることも可能。受講率のアップにもつながるでしょう。
また、テストやレポート等の結果も自動で集計できるため、管理者の負担が軽減。集計したデータを分析し、さらなる人材育成につなげる効果も期待できます。
LMSには教材作成機能が搭載されており、これまで研修に使っていたテキスト・資料・動画などをアップロードして教材にすることができます。また、LMSであればアップロードした教材の修正や追加もスムーズ。新しい情報を反映したeラーニング教材を提供することができます。さらに、アップロードした教材を使ってテスト問題を作れるLMSも存在します。
対面での受講を行う場合、場所や講師に費用がかかります。さらに講義を実施するための準備や出欠の管理など、管理者が必要となるため人件費も必要です。
LMSを活用すれば導入の初期費用と月額費用はかかりますが、場所や講師にコストがかからなくなります。新人研修やスキルアップなど毎回内容がほぼ変化しない講義であれば、LMSの導入により場所や講師、管理者の確保が不要となり、費用の削減が見込めます。
LMSを活用することで、特定の対象者だけに配信できるメリットがあります。
例えば、取り扱うテーマによって教材や資料を見せたくないグループがあったとします。通常であれば、個別に教材や資料を分けるなどの配慮が必要になりますが、LMSを使用すれば特定の対象者のみに配信することができます。
ほかの人はアクセスできないため、偶然目にしてしまう心配もなくなります。LMSを導入すれば、使用ツールによって運用ルールを決め、アクセス方法を変更したりする手間も時間も削減できます。
LMSの導入によりIPアドレスを使った閲覧制限や、に二段階認証や顔認証を採用した本人認証などのセキュリティ対応ができるようになります。
中には特定のネットワーク下でないと受講できないなど、高度なセキュリティ対策が可能なものもあります。
一般的な教材や資料では、自社独自のノウハウや発売前の製品情報など、社外秘の情報が漏れるリスクがあります。
LMSを用いることで、さまざまなセキュリティ対策が取りやすくなります。
従来のように学習コンテンツによって使用ツールが違うと、その都度違う方法でアクセスする必要があり、トラブルや混乱も多く学習意欲の低下にもつながってしまいます。
LMSでは形式が異なる教材であっても、すべて同一システム上に展開できます。配信側も受講側も、毎回同じ手順を踏めばよいため、ストレスがなくスムーズです。
LMSであれば、eラーニングのみならず研修の管理や、レポート提出などもLMSで完結します。配信者の利便性や業務効率も向上し、受講者にとっても学習ツールが一元化されていると取り組みやすくなります。
ただし、大規模企業などで部署によって異なるLMSを導入する場合には注意が必要です。その場合、人事異動があると新しい部署でLMSの使用方法が違ったり、受講履歴や教材データの移行ができなかったりといった問題が発生します。LMSのメリットが活かせなくなるため、導入の際には考慮しましょう。
ユーザー情報を一括で管理できるLMSであれば、各ユーザーの属性(入社年月日や所属部署など)に適したeラーニング教材を配信することができます。ユーザーは自分自身に必要な教材をひと目で確認でき、その場ですぐに学習に取り組めるため、知識・スキルの習得を効率よく行うことが可能。また、集合研修やセミナーと違って、何度でも繰り返し学習できるのもLMSのメリットと言えるでしょう。
受講者側のメリットとして、LMSでの学習は自分のペースで進められることがメリットです。インターネットに繋がりさえすれば、場所や時間を選ばず自分の好きなときにいつでも学習できます。
またLMSは同じ教材を何度も繰り返して視聴できるため、最初に理解できなかった箇所や、予習・復習にも活用できます。動画なら一時停止も可能なので、都合に合わせて好きなところでやめることもできます。
忙しくて学習のためにまとまった時間がとれない、決まった場所の確保ができないという受講者には大きなメリットとなります。
LMSによって費用の幅はありますが、基本的には導入の初期費用と月額費用が必要となります。月額費用はユーザー数で異なるケースが多いため、従業員や導入する部署が多い場合、コストが膨らむ恐れがあります。
LMSを導入するにあたっては、一定のITリテラシーが求められます。
eラーニングを受講する場合には、まずはパソコンやスマートフォンの操作が必須となります。その上で自分が受ける講座を選択することになりますが、中には受講するための操作がうまくできないケースもあります。このような場合には、操作方法について運営側に問い合わせが入る可能性が高くなりますが、もし操作がうまくできない人が多くいる場合には、問い合わせ対応が運営側の負担になる場合もあるかもしれません。
ただ、現在は多くの人がスマートフォンを日常的に使用しているため、スマホ自体の操作は問題ない可能性が高いとも考えられます。もしITリテラシーに不安を感じる場合には、使いやすさを重視してLMSを導入することがおすすめです。
eラーニングのようなオンラインで行う学習の場合には、集合研修よりも強制力が弱い点がデメリットとして挙げられます。いつでも受講ができる点がメリットではあるものの、受講生側には自発的に学習を進める姿勢が求められることになります。その点、集合研修の場合には受講日や時間などを決めて開催できるため、本人のモチベーションとは関係なく受講を促すことが可能となります。
LMSを用いたeラーニングは、いつでも好きなタイミングで受講できるのがメリットです。しかし、学習には主体性が求められ、基本的に1人で取り組まなければならないため、学習へのモチベーションを保ちにくい点がデメリットといえます。とくに、操作が複雑なLMSの場合、意欲が下がりやすいと考えられます。
LMSで提供できるeラーニングの場合、知識の習得は問題なく行えますが、実技が必要な学習にはあまり向いていません。動画やアニメーションなどを使って基本的な知識を学習することはできますが、実際に手を動かして覚えるようなジャンルの場合、学習効果が低くなると考えられます。
以上の点から、eラーニングではどのようにすれば受講生が積極的に学習を進められるのか、という対策について考えておく必要が出てくることもあるでしょう。ただし、最近ではeラーニング上で受講生同士のコミュニケーションを促進する機能が搭載されているものもあり、オンライン上でもモチベーションを向上させるような仕組みを活用するという方法もあります。
eラーニングは時間や場所を問わず受講できる点が大きなメリットであるものの、そのためにはインターネット環境が必要となります。この点がデメリットとなってしまう可能性も考えられます。
もし通信環境があまり良くない環境で受講しようとした場合には、受講が進められないという状況に陥ってしまいます。スムーズな受講のため、通信環境についてはあらかじめ確認しておく必要があるといえるでしょう。
ただし、eラーニングの中には事前に音声やスライドをダウンロードしておき、受講時に備えておける機能を搭載しているものもあります。もし、通信環境が良くない状況で受講するケースが考えられる場合には、オフラインでの受講にも対応可能なeラーニングを導入することがおすすめです。
受講側のデメリットとして、講師や周りの生徒とのネットワークを築きにくい、という点も挙げられます。集合研修の場合には、講師も受講生も同じ場所に集まり、顔を合わせることになるためネットワークを作りやすいという面があります。それに対してオンライン受講は受講するタイミングは人によってバラバラであることから、同時に同じ内容を受講することは基本的にはないといっていいでしょう。
ただ、最近ではオンライン上でも受講者同士が学習状況の共有をしたり、出された課題について相談しながら進められる機能を備えたeラーニングも用意されていますので、このような機能を使いながら人的なネットワークを構築していく方法もあります。
また、オンライン上でも講義を生放送で行うことによって、同じタイミングで同じ講義内容を受講する機会を設けることも可能ですので、必要に応じて取り入れてみてはいかがでしょうか。
学習管理システム(LMS)のメリット・デメリットを見てきましたが、企業等での研修・学習効率を高めるためにLMSを導入することは有効であると考えられます。
もちろんデメリットもありますが、「シンプルな操作性で使いやすい」「料金プランが豊富で選びやすい」「受講者・管理者機能ともに充実している」そんなLMSを選べば、ほとんどの問題は解決するのではないでしょうか。
学習管理システム(LMS)は、使用目的や使用人員規模を踏まえて製品を選ぶことが重要です。本メディアでは、数ある学習管理システム(LMS)の中から、「増員予定の成長企業」と「小規模で使いたい企業」におすすめのシステム2選をご紹介。
運用方法や使用規模で各システムを比較していますので、ぜひご覧ください。
学習管理システム(LMS)は機能や特徴だけでなく、使用目的や使用人員規模を踏まえて適切な製品を選ぶ必要があります。 ここでは運用方法や使用規模からそれぞれのパターンに合った学習管理システム(LMS)をご紹介。 各製品・サービスの強みやこだわりについてまとめていますので、参考にしてください。